秋深まる北海道を巡る旅②

支笏湖
 バスは桂沢湖を木の間ごしに眺め高速道路に入る。大都市札幌のビル群や手稲山、札幌ドームが次々と車窓を流れる。
 一行は予定通りに新千歳空港に到着。ここでユニット1の参加者とはお別れ、ユニット2のお客様を新たに迎え入れ、支笏湖までひとっ走り。北海道の道は信号もなく、渋滞もなくすいすい気持ちよく走れる。長時間のドライブでも疲れもなく支笏湖畔に到着。

 お昼は「鶴雅リゾートスパ水の謌(うた)」。湖をバックにした樹幹にたたずむホテル併設の瀟洒な食事処で、結構な味のお昼を楽しむことができました。食事後支笏湖畔までおりて記念撮影。ここも紅葉がまっさかり、穏やかな湖面と対岸の山々にしばし見とれました。

有珠山
 ロープウェイからの昭和新山↓
昭和新山
 再びバスに乗り次の目的地、洞爺湖へ。当初予定の時間設定がややタイトだったためか、有珠山の到着までゆとりがない。そこでバスのドライバー古谷さんが頑張って安全運転ながら猛スピードで何とか予定時刻に滑り込み。ここからはツアコンの斎藤さんの腕の見せ所。15分刻みで出発するロープウェイの合間を縫って、臨時便を出させることに成功。かくて一行13名の貸切便となりました。  

 高度をグングン上げるロープウェイとは反対に、白煙を噴出する昭和新山が見る見る下方に。6分間の空中散歩を終えて、有珠山山頂に立ちました。とはいっても2000年の噴火で山塊が盛り上がり山頂が移動したため、洞爺湖の眺望も半減することになりました。ここでまた記念撮影。眼下の昭和新山をバックにとらえるため、カメラを携えた田中事務局は木製のやぐらの上に立ち、ハイ・チーズ。撮影が終わったとたん今度はおじさん会員が田中事務局をカメラに収めようと逆撮影。田中事務局はやぐらの上で、ハイ・ポーズ。

 ホテルウインザーには明るいうちに到着したいので、次のロープウェイで下山。洞爺湖を廻り外輪山の上にそびえたつホテルには、定刻ピタリの到着となりました。

ザ・ホテルウインザー洞爺リゾートアンドスパ
ウィンザー洞爺から見た中島
ウィンザー洞爺ウィンザー洞爺


 バブル華やかしころ、北海道拓殖銀行の肝いりで建設された会員制ホテル・エイペックス。バブル崩壊のあおりを受けて会員が集まらず倒産。しばし廃墟となっていましたが、セコムの飯田社長がスポンサーとなり、伝説のホテル名経営者窪山哲雄氏が再建。この城塞のような巨大で豪華な施設をよみがえらせ、昨年は世界サミットの会場にもなったのは記憶に新しい。

 洞爺湖外輪山ポロモイ山の山頂に建つ巨大ホテルは遠く中山峠からも見えるという。つづら折の道路を上がると、ポッカリと口を開けたエントランスにバスごと侵入。積雪時でも安全に乗り降りできる配慮だろう。ロビーに入ると左手に洞爺湖、右手に噴火湾の雄大な景色が巨大なガラス窓を通して遠望できる。ホテルスタッフから簡単な説明を受けたあと客室へ。今回は噴火湾側のスタンダードツインであったが、一度は洞爺湖側のスイートに泊ってみたいものだ。

 温泉大浴場、プール、エステルームも完備、部屋からはバスローブで行き来できる。あまりの巨大施設のため、一泊ではホテルの全貌を把握するのは不可能。これだけの施設をよくも作ったものだと感嘆すると共に、バブルに酔いしれた日本人の熱狂ぶりを再認識した次第。

 夕食は地下1階のウインザーホール。サミットでは全体会議が開かれたバンケットホールを4つに区切り、そのうちのひとつが今夜の夕食会場。扉を開けるとアッと驚くほどの広さ、天井の高さ。真ん中に置かれた13名の大型テーブルが、こじんまりと見えたほどでした。

 夕食後は洞爺湖畔で毎晩上がる花火、とはいっても遠過ぎてまるで線香花火のよう。おまけに音も聞こえないので、ささやかな余興ではありました。
 翌日もよい天気。出発までの時間、買い物をしたり、世界の首脳が記念撮影をするために作られた湖を見下ろすサミットテラスまで散策を楽しみました。

白老
アイヌ伝統舞踊しゃけ


今日は旅行の最終日。白老のアイヌ民族博物館を訪ねます。

 北海道の先住民アイヌ民族は川、湖、海のそばに生活の拠点をもっていました。ここ白老もポロト湖のほとりで集落を形成、さまざまな伝統工芸を承継してきました。今回の旅ではそんな工芸品の中から、大小色とりどりの玉を紐に通したケータイストラップ「タマサイ」作りに挑戦。アイヌの末裔「りゅうさん」の温かくやさしい指導で、皆さん好みのストラップを作り上げました。

 民族博物館では25分間にわたり、ムックリやトンコリ(竪琴)、歌、舞踊の実演や解説を楽しんで、生活様式を再現した家屋や資料館を見学しました。

 お昼は最近、急に人気が増した白老牛の焼肉。バスから降り立ったところは、寂れたようなお店。若い店主がお出迎えし案内されたのは、大きな大きなビニールハウス。この中に100人以上収容し焼肉が食べられるのでした。テーブルには既にコンロがセットされ、一人前ずつのステーキが野菜と共に盛られています。厚さ2センチほどのモモ肉は筋もなく柔らかく、私たち若者には(?)最高の食事でしょう。

エピローグ
 今回の旅行は新千歳空港が最終目的地。空港内の数え切れない売店で、それぞれお好みの北海道名物を買いそろえ、皆さん家路につきました。
 当初心配していた雨にもあわず、予定時刻どおりに進行した旅。皆さんご堪能いただけたでしょうか。ご参加いただきまして誠にありがとうございました。

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